ケネス・タナカ[著]
定価2,530円(税込)
四六判 272ページ 並製
ISBN978-4-903281-54-4 C0015
現在、欧米では仏教が伸長し続けている。仏教は「西洋の壁」を超え、「東洋」に限るものではなくなったのだ。アメリカ仏教の歴史や現状、特色と背景、代表的な人物や組織などから、その意義や影響力を解説する。
◎第一章 アメリカで劇的に伸びる仏教人口
「瞑想するアジアのカルト」から「アメリカの一宗教」へ/仏教人口を広げる「仏教徒」ではない人々
◎第二章 アメリカが仏教に出会う
なぜ今、アメリカ人は仏教に魅了されるのか?/アメリカ仏教一五○年史/戦後、アメリカ化する仏教
◎第三章 仏教がアメリカに出会う
仏教の本質を問い直すアメリカ仏教
◎第四章 目覚める宗教としての仏教
現代アメリカと仏教/アメリカ仏教の問題点
◎第五章 現代社会の心の問題に応える仏教の心理学的アプローチ
心理学と仏教/心理学と仏教の展開/「目覚め」と「実現」の融合
◎第六章 アメリカで進む科学と仏教の対話
科学と仏教
◎第七章 二一世紀―グローバル化する世界での仏教の役割
西欧先進国で急伸長する仏教
◎第八章 現代における真宗のヴィジョン
「目覚めと行動の宗教」を目指して
1947年、山口県生まれ。武蔵野大学名誉教授。日系二世の両親とともに1958年に渡米。スタンフォード大学卒。米国仏教大学院修士課程修了。東京大学大学院修士課程修了。同大学院博士課程退学。カリフォルニア大学(バークレー校)大学院博士課程修了。哲学博士。国際真宗学会前会長。日本仏教心理学会前会長。元仏教キリスト教学会理事。2017年度、第二七回中村元東方学術賞受賞。『アメリカ仏教』(武蔵野大学出版会)ほか、米国での英語の著書も多数ある。