(6)ランサムウエアとは?

ランサムウエア(Ransomware)とは、「Ransom(身代金)」と「Software(ソフトウエア)」を組み合わせた造語であり、コンピューターに悪意ある攻撃をしかける「マルウエア(Malware)」のひとつです。

ランサムウエアの特性

パソコンにウイルスを感染させ、パソコン内のファイルを暗号化して使用不可能にさせます。そのファイルを回復させると称して金銭(身代金)を要求するという悪質な行為をします。ランサムウエアによって暗号化されたファイルを元に戻すのは極めて困難な上、身代金を支払ってもファイルが元に戻る保証はありません。

パソコンが感染してしまった場合、以下のような状態になります。
・パソコンの起動不能
・パソコン内データの暗号化
・ネットワークに接続されている他のパソコンへの感染拡大
・脅迫画面の表示 

感染を防ぐための対策

対策1 パソコンの脆弱性を解消するー修正プログラムの適用
脆弱性(セキュリティホール)を解消するために、こまめに修正プログラムのインストールを行いましょう。

対策2 OSの定期的なアップデートとバックアップを行う
Windows Updateなどを定期的に行い常に最新のバージョンを使用しましょう。また大事なデータのバックアップを定期的に行いましょう。

対策3 コンピューターウイルス対策ソフトウェアの定義ファイルを更新する
各自でウイルス対策ソフトウェアを使用されている場合は定義ファイルが最新のバージョンになっているか確認してください。購入する際は、ランサムウエアを検知するものを選びましょう。

対策4 不審なメールの添付ファイルの開封やリンクへのアクセスをしない
不審なメールの添付ファイルを開封したり、リンクをクリックしたりしないよう十分注意し、警告が出たものは直ちに廃棄してください。

もしも感染してしまった場合の対応について

・直ちにパソコンのインターネット回線を切断してください。
・身代金を要求されても決してお金を払ってはいけません。
・要求先へむやみに連絡などをとってはいけません。
・利用しているセキュリティソフトウェアのサポート窓口に連絡してください。
・身代金を要求される被害にあっているので、最寄りの警察へ通報してください。
・パソコンを復旧できる可能性としてOSの復元機能を試してみてください。
・ブロック解除やデータ復号のためのツールやソリューション「No More Ransom」を使う。